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研究報告会レポート

第1回アート・イン・ビジネス研究報告会レポート「アートとマーケティングについて考えるオープンセッション」

#いまマーケティングができること

第1回 アート・イン・ビジネス研究報告会(オンライン) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:アートとマーケティングについて考えるオープンセッション
報告者:長谷川 敦士 氏(武蔵野美術大学 / 株式会社コンセント)
    堀田 治 氏(日本大学 商学部)
    飯島 聡太朗 氏(共立女子大学)
    野澤 智行 氏(法政大学経営大学院)
ファシリテーター兼報告:大西 浩志(東京理科大学 経営学部)
日 程 :2020年12月10日(木)18:00-20:20
場 所:ZOOMによるオンライン開催
 
【報告会レポート】
 アート・イン・ビジネス研究会初の研究報告会をオンラインで開催し、50名ほど にご参加いただきました。主催者の感覚的な推測ですが、参加者の6割ほどが企業などにお勤めの実務家の方々、残り4割が大学などの研究者となっておりました。
 まず、リサプロリーダーの大西氏から本研究会の目的や「アート・イン・ビジネ ス」の説明があり、次いで、4名の報告者より、それぞれアートとマーケティン グに関連する研究や事例を紹介していただいた後、最後に報告者と参加者による Q&Aディスカッションを行いました。
 

図1:オンライン報告会の様子
 
 本研究会ではアートとビジネスの橋渡しとなる研究やアクションを行い、この領 域について多くの研究者と実務家に興味を持っていただき、情報共有とネット ワークを構築することを目標にしています。
 下図の通り、今回の報告会では、アートの研究領域である「アート・マネジメン ト」とビジネス研究領域(マーケティング・マネジメント)の中間に付置する4 名の研究者のご報告をいただきました。①長谷川先生は、デザイン会社の経営者 であると同時に、武蔵野美術大学の新学科「クリエイティブイノベーション学 科」でのアート/デザイン教育の実践についてご紹介いただきました。若い大学 生とビジネス経験のある大学院生とで、異なる教育方法を用いているといった実 践的で興味深いご報告でした。②堀田先生は、新国立劇場でのご経験をもとに、 バレエ無関心層を集客するための宣伝ヴィジュアルの実証研究を行い、「非典型 性」と「具体性」の両立が必要であることを示されました。成功事例としてワン ピース歌舞伎やCoCo壱番屋ランチタイムコンサートをご紹介いただき、マーケ ティング実務へも具体的な示唆のあるご報告でした。③飯島先生は、古楽という 演奏スタイルがクラッシック音楽界で受け入れられ定着していくまでのプロセス を「正当性」と「価値規範」を軸に分析したご研究を報告されました。同様の理 論的フレームワークは、アートに関わらず、ビジネスにおいても通常の価値規範 から外れた商品などが消費者に受け入れられていくプロセスとして応用可能なご 報告でした。④野澤先生は、長年取り組まれているキャラクター関連のお仕事 を、集大成としてその提供体験と活用効果をまとめるご研究の途中経過として、 最新の調査データと分析結果を共有していただきました。地元キャラクターが地 域経済に大きな効果を与えていることや、性別・年代などによってキャラクター への態度や心理的反応が全く異なるといった実証結果をご報告いただきました。
 

図2:4名のご報告のポジショニング
 
 最後に、報告者と参加者でディスカッションを行いましたが、当初の予定時間 をオーバーしても質問や議論が尽きませんでした。実務に携わるマーケティング 学会会員の方々に、アートとビジネスを繋ぐ研究をご紹介する第一歩として機能 できたと考えております。報告会終了後に参加者より、次回もぜひ開催して欲し いとのご要望をいただけましたので、なるべく早く次回研究会を開催する所存です。
 
 登壇者の皆様、参加者の皆様ありがとうございました。
 
(報告書作成:プロジェクトリーダー 大西 浩志)

 
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