リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第1回ブランドマネージャー制度研究報告会レポート「実務家に聞く、ブランドマネージャーのリアリティ」

#いまマーケティングができること

第1回ブランドマネージャー制度研究報告会(春のリサプロ祭り・オンライン) > 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:実務家に聞く、ブランドマネージャーのリアリティ
ゲスト:工藤 萌 氏(株式会社ユーグレナ 執行役員)
日 程:2022年3月19日(土)13:00-14:30
場 所:Zoomによるオンライン開催
 
【報告会レポート】
 ふだんは、企画運営メンバーによる英語論文輪読およびディスカッションを主な活動として来た当研究会だが、第1回研究報告会(@春のリサプロ祭り・オンライン)ではその知見の蓄積を元に、“ブランドマネージャーのリアリティ”に迫るべく、(株)ユーグレナ執行役員の工藤萌氏をゲストとしてお招きした。彼女は、(株)資生堂にて「マジョリカマジョルカ」を当時の最年少ブランドマネージャーとして担当した経歴も持ち、日本におけるブランドマネージャーのリアリティを語る人としては、うってつけの存在だったと考えられる。
 忌憚ないお話をいただいた工藤氏のパートでは、伝統的日本の大企業(今やグローバル企業に変身中だが)である資生堂でのブランドマネージャー制度導入時の体験と、現在ご自身が執行役員という幹部を務めるユーグレナ(ベンチャー企業と言ってもいい)でのブランドマネージャー制度導入のご苦労が、赤裸々に語られた。
 工藤氏のパートの後に、企画運営メンバーそれぞれから、資生堂でのリアリティ、ユーグレナでの奮闘について様々な質問がなされた。多くの学びのある場であったが、とりわけ、両社の違い(伝統や規模や立ち位置の違い)によって、ブランドマネージャー制度が機能するための条件に差があることが明らかになったことは、大きい。今後の「日本企業がブランドマネージャー制度を導入することの是非や可能性」に関する研究のヒントが、数多く得られた。
 最後の会場参加者とのディスカッションについては十分な時間を取れたとは言えないが、多少のやり取りが行われ、質問者からはこのトピックへの関心の高さが伺えた。
 第1回研究報告会開催に当たっては、事前にゲストである工藤萌氏と企画運営メンバーによるリモート会議を行い、その後も企画運営メンバーにてディスカッションの論点整理を行ってから当日を迎えた。また、報告会開催以降も、メールを中心にメンバー間での活発な議論が行われた。これらの議論を踏まえたうえで、今後も「ブランドマネージャー制度」の概要と本質とリアリティに迫る研究を続けて行きたい。
 

 
(文責:プロジェクトリーダー 佐藤 達郎)

 
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