第2回ニューロ・サイエンスの流通マーケティング活用研究報告会レポート「買い物客のインサイト ー ニューロサイエンスのアプローチ ー」 |
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第2回ニューロ・サイエンスの流通マーケティング活用研究報告会(春のリサプロ祭り・オンライン)
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テーマ:買い物客のインサイト ー ニューロサイエンスのアプローチ ー
- 意思決定とニューロマーケティングに関する考察
杉本 ゆかり(跡見学園女子大学 兼任講師) - EEGを用いた衝動購買のインパクトの測定
中村 博(中央大学 戦略経営研究科 教授)
日 程:2022年3月19日(土)10:30-12:00
場 所:Zoomによるオンライン開催
【報告会レポート】
当日の参加者の顔ぶれは実務家が多く、調査系担当あるいは商品開発系の仕事に従事している方々が多くみられ、質問も実務的な内容が多かった。参加者は20名であった。
最初の報告は、杉本ゆかりからニューロサイエンスのトレンドについて、次に中村から感動的な楽しい購買体験とはどのような感情か?従来の調査方法に加えてニューロ・サイエンスの手法を加えることで、感動的、楽しいといった購買の気持ち(意思決定プロセス)について実証的な報告がなされた。
杉本の報告は、ニューロマーケティングのこれまでのレビューを行い、基礎的な内容について報告した。マーケティングの分野ではまだまだ研究報告が少ないのが現状である。また、購買動機について店頭調査から購買意思決定のバイアスを考慮して類型化を行った。これまでの類型化に比べてより多くの購買動機があることが明らかにされた。
中村の報告は、下図にあるようにスーパーマーケットにおいてEEGを使用しながら店頭の購買時の感情である関心やストレスの時系列の測定を行った実証研究の報告を行った。その結果、購買時の動機のタイプによって楽しさやストレスの感情の値は異なることが明らかになった。
(文責:プロジェクトリーダー 中村 博)