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研究報告会レポート

第1回カラータイプ研究報告会レポート「カラータイプ理論を活用したマーケティング研究の方向性」

第1回カラータイプ研究報告会(大阪)  > 研究会の詳細はこちら
テーマ:カラータイプ理論を活用したマーケティング研究の方向性
日 程:2024年2月17日(土)13:30-16:30
場 所:関西学院大学 梅田キャンパス 1405教室
司 会:佐藤 善信(兵庫県立 芸術文化観光専門職大学 教授)
 
【報告会レポート】
 カラータイプ理論は色彩心理学をベースにして河野万里子がコミュニケーションを円滑にするために開発した理論である。司会を務める佐藤は、冒頭に「私とカラータイプ理論との出会い」と題したあいさつで、概ね以下のようにカラータイプとの出会いを説明した。
 河野氏の講演を聞き、即座に彼女のカラータイプ理論とソーシャル・スタイル理論との類似性に気づいた。河野氏と共著で、カラータイプ理論の理論としての科学性をソーシャル・スタイル理論と対比する形で、カラータイプ理論の開発プロセスを考察した論文を2018年に発表した(「カラータイプ理論の特徴とその開発プロセスについて-ソーシャル・スタイル理論との符合性を中心に-」)。それ以前にも、われわれは、日本マーケティング学会カンファレンス(2017)でも「アーリーアドプターはどこにいるのか?:カラータイプ診断で発見する方法」を河野・佐藤・辻村の連名で発表している。
 それ以降、われわれはカラータイプ理論をさまざまなマーケティング現象の解明に応用してきている。今回の研究発表会では、それらの成果の一端が紹介される。当日の研究報告会の研究発表のタイトルと報告者は以下の通りである。
 
 当日の報告内容は、報告1:「カラータイプ理論誕生秘話と応用研究について」(河野)、報告2:「チーム医療における看護師に求められる協働とコミュニケーション力:カラータイプ理論からの考察」(藤井&河野)、報告3:「エニアグラムの絵とカラータイプの色との相関関係の考察:根源的な自己とペルソナ理解」(大島&河野)、報告4:「保育者の人間関係改善に向けた取り組み:離職率改善に向けたリーダーシップ カラータイプ理論を活かして」(安藝&山本)、報告5:「成長する経営者の自信と不安:カラータイプからの考察」(山本&河野)。
 
司会の佐藤氏 報告2の様子(藤井氏)
写真左より、司会の佐藤氏、報告2の様子(藤井氏)
 
報告4の様子(安藝氏&山本氏) 報告5の様子(山本氏&河野氏)
写真左より、報告4の様子(安藝氏&山本氏)、報告5の様子(山本氏&河野氏)
 
 全体的な報告に対する質疑応答の後、司会の佐藤から「カラータイプ理論がマーケティング(理論)に貢献できる最近の研究テーマの提供」と研究会終了の挨拶が以下のようになされた。話題の1つは、マスティージ(マスのためのプレスティジ)戦略の分析である。特に、マスティージとラグジュアリーとの違い、両者に対する消費者心理の違いなどをカラータイプ理論は解明できると考えている。
 第2の話題はクワイエット・クイッティング(Quiet Quitting)である。離職せずに、自分の与えられた仕事のみに集中し、組織市民行動などの余計な行動はしないというコロナ禍以降に急速に増加している現象。どのような先行要因がこのような行動を引き起こすのかをインターナル・マーケティングのフレームワークでカラータイプ理論の側面から考察できると考えられる。
 第3の話題は、Motivating Language Theory(MLT)である。MLTではリーダーによるフォロワーへの言葉がけを3つの側面から分析している。リーダーによる仕事内容に関する言葉がけ、リーダーがスタッフを応援していることが分かる言葉がけ、組織文化を分かりやすく伝える言葉がけが、そうである。MLT分野の研究は、コミュニケーション理論でもあるカラータイプ理論のメインのテーマになると考えられる。カラータイプ研究会では、これら3つの研究課題に、今後、取り組んでみたいと考えている。
 その後、参加者と集合写真を撮影して散会となった。
 
(文責:佐藤 善信)

 
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