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研究報告会レポート

第14回アート・イン・ビジネス研究報告会レポート「マンガIP展開の最新動向 ― 講談社の活用事例 ―」

第14回アート・イン・ビジネス研究報告会(複都市カンファレンス:札幌会場)> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:マンガIP展開の最新動向 ― 講談社の活用事例 ―
報告タイトル:マンガIP展開の最新動向 ― 講談社の活用事例 ―
報告者:岩切 秀一 氏(講談社 IPビジネス部 副部長)
    米野 開人 氏(講談社 IPビジネス部)
ファシリテーター:野澤 智行(大妻女子大学 教授)
日 程:2026年2月28日(土)14:00-15:20
場 所:小樽商科大学サテライトキャンパスおよびZoomによるオンライン開催
 
【プロフィール】
岩切 秀一岩切 秀一 氏(講談社 IPビジネス部)
2012年、講談社に入社。デジタルメディア広告営業などを経験後、現在は、ライツ・メディアビジネス本部 IPビジネス部にて、主にマンガを活用したコンテンツマーケティングなどを担当。担当IPは、ヤングマガジン作品や女性コミック作品など。

 
米野 開人米野 開人 氏(講談社 IPビジネス部)
2015年、講談社に入社。メディア広告営業、コミックス販売業務などを経験後、現在は、ライツ・メディアビジネス本部 IPビジネス部にて、主にマンガを活用したコンテンツマーケティングなどを担当。担当IPは、『島耕作シリーズ』、『週刊少年マガジン』作品など。

 
【報告会レポート】
 第14回アート・イン・ビジネス研究報告会は、複数都市カンファレンス2026の札幌会場にてハイブリッド開催し、会場では30名弱の方々にご参加いただきました。本研究会は、これまでアート・マネジメントやアート・マーケティングといった領域で蓄積されてきた知見と実際のビジネスとの懸け橋となる研究を目的としております。本報告会では、講談社のマンガIPを用いた国内での展開について、IPビジネス部の担当者を招いて「島耕作」シリーズや「ブルーロック」など最新の企業コラボレーション事例の情報を共有していただき、参加者によるディスカッションを行いました。
 
講談社の岩切氏、米野氏による報告の様子 講談社の岩切氏、米野氏による報告の様子
講談社の岩切氏、米野氏による報告の様子
 
 岩切氏より、年間売上高1,710億円(2024年11月期)にのぼる講談社の事業概要と、その中でも売上323億円で全体の約20%を占めるIP事業についてご説明いただきました。ライツ(IP)部門は、講談社のマンガIPをアニメ・ゲーム化やグッズ化、映画や演劇への展開、海外事業などを行っており、その中でもIPビジネス部は一般企業様や地方自治体などに向けた、原作版権を活用した広告宣伝利用促進を主な業務としています。日本のキャラクタービジネス市場は2.8兆円規模であり、講談社としては出版売上以外の新しい事業領域として、単なる許諾(ライセンス)から価値最大化するために「IP×企画×制作」を統合しているとのことでした。
 米野氏からは、具体的なマンガIPのコラボレーション事例を、4つのカテゴリー(販促特化型、レジェンドIP型、体験型、ストーリーテリング型)に分けてご紹介いただきました。販促特化型では、原作ファンが夢中になれる企画でファンを取り込むことがポイントになっており。レジェンドIP型では、長期連載でファンも高齢化していると同時に、商品を安定して長期展開サポートできる点が特徴になっているとのことでした。また体験型は、作品のネタを体験価値に変換する企画でファンを“心源地”とした広がりが可能となる。ストーリーテリング型では、原作の熱量があるからこそ、消費者心理プロセスの「理解→共感」を補強する文脈がある、といったことをご紹介いただきました。
 大妻女子大学野澤教授のファシリテーションによる質疑応答では、ファンの熱量の定量評価や、コラボ企業および作家との調整、炎上しないための苦労話、海外ではファンタジーが人気など、たくさんの質問についてディスカッションが行われました。
 今回は、さまざまな事例による講談社のマンガIP展開についてご紹介いただき、多くの企業にとって非常に参考になるお話を伺うことができました。今回の報告が、実際にビジネスに関わっていらっしゃる学会員の方々にとってお役に立てれば幸いです。
 
 参加者の皆様ありがとうございました。
 
(文責:プロジェクトリーダー 大西 浩志)

 
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