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研究報告会レポート

第10回マーケティング/PRテクノロジー研究報告会レポート「デジタル時代のマーケティング/PRの意義と実践事例 ― 最前線の担当者からの報告 ―」

第10回マーケティング/PRテクノロジー研究報告会(複都市カンファレンス:大阪会場)> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:デジタル時代のマーケティング/PRの意義と実践事例 ― 最前線の担当者からの報告 ―
 

  1. 解題「本報告のテーマについて。マーケティングPRの時代」
    藤崎 実 氏(本学会理事 / 研究会リーダー / 東京工科大学 准教授)
  2. 「デジタルマーケティングとPRのクロストレンド」
    奥野 辰広 氏(研究会メンバー / 常磐大学 准教授)
  3. 事例報告①「PRの仕事はどこまで広がるのか ― AI・データ活用、リモートで変わる実務のいま」
    高梨 杏奈 氏(研究会メンバー / 株式会社LegalOn Technologies 広報)
  4. 事例報告②「PRはどこまで越境するのか ― パーパスを軸に広がるスタートアップ広報の新しい役割」
    阿波賀 藍 氏(研究会メンバー / 株式会社TimeTree コミュニケーション室 Public Relationsチーム)
  5. 「クロージングセッション」報告者と参加者とのディスカッション
    モデレーター:藤崎 実 氏(同上)

日 程:2026年2月28日(土)14:00-15:20
場 所:武庫川女子大学中央キャンパス公江記念館およびZoomによるオンライン開催
 
【報告会レポート】
 第10回研究会は、2026年2月28日開催された「複都市カンファレンス」の大阪会場(武庫川女子大学)にて、「デジタル時代のマーケティング/PRの意義と実践事例 ― 最前線の担当者からの報告 ―」テーマで、マーケティングPRの役割や時代の変化に応じたトレンド等について検討した。また、研究会メンバーの事例報告(ケーススタディ)が行われた。研究報告会では、これらの内容を基に報告者と参加者によるディスカッションを行った。
 
1. 解題「本報告のテーマについて。マーケティングPRの時代」

藤崎 実 氏(同上)

藤崎 実 氏 藤崎氏は、社会的背景を踏まえ、広告、マーケティング、広報、PRはいずれも企業や組織のコミュニケーション活動を構成する概念であるが、解題ではそれぞれの役割や目的における相違点について考察した。コミュニケーションの主眼が「レピュテーション構築」へと移行し、SNSを通じた第三者の共感がブランド価値を決定づける時代となり、「マーケティング」と「広報・PR」を個別に捉えるのではなく、両者を融合させたハイブリッドなアプローチの必要性を指摘した。
 
2. 「デジタルマーケティングとPRのクロストレンド」

奥野 辰広 氏(同上)

奥野 辰広 氏 奥野氏は、デジタル時代におけるマーケティング戦略および企業の広報・PR活動について論じた。両分野は高度な専門性を有し、目的も異なるが、部門間の垣根を越えた連携が不可欠である。各機能を「点」として分断せず「線」として連結する視点を持つことで、コミュニケーション効果の最大化と相乗効果の創出が可能になると提示した。さらに、その具体的な実現に向けて、「データ基盤」「テクノロジー利活用」「可視化と目標評価」という三つの視点による統合的視点でのアプローチが必要であると指摘した。
 
3. 事例報告①「PRの仕事はどこまで広がるのか ― AI・データ活用、リモートで変わる実務のいま」

高梨 杏奈 氏(同上)

高梨 杏奈 氏 高梨氏は、AI・データ活用の変容を踏まえて、「マーケティング」と「広報・PR」を融合した実践事例について研究発表を行った。広報のエキスパートとして多様なキャリアを有する高梨氏は、これまでの経験に基づき組織形態の違いやひとり広報とチーム広報の違いについて事例を交えて解説した。さらにAI・データ活用の差異を整理し、実務者主体の「ひとり広報」と組織主体の「チーム広報」における目的の違いを提示した。総括として、時代の変化に対応するには、本質的な戦略業務へリソースをシフトし、リスキリングを通じたスキルの再定義が不可欠であると結論付けた。
 
4. 事例報告②「PRはどこまで越境するのか ― パーパスを軸に広がるスタートアップ広報の新しい役割」

阿波賀 藍 氏(同上)

阿波賀 藍 氏 阿波賀氏は、広報のエキスパート人材として、広告代理店や事業会社で豊富な実務経験を背景に、現職のTimeTreeでの実践事例について研究発表を行った。パーパスを判断基準に据えることで、従来の広報枠組みを超えた新たな役割の創出が可能であることを提示した。また、組織体制の変化や顕在化した課題を背景に、意思決定の軸を明確化するためにPRにおけるパーパスの必要性を整理した。総括として、「マーケティング」と「広報・PR」の境界が曖昧化する現代において、広報は単なる情報発信を担う一部署ではなく、パーパスを軸とした事業変革や組織構築を牽引する中核的役割を果たすべきであると結論付けた。
 
5. 「クロージングセッション」報告者と参加者とのディスカッション

モデレーター:藤崎 実 氏(同上)

 最後に、本研究会のリーダーである藤崎実氏がモデレーターを務め、参加者からの多岐にわたる質疑を交えたクロストークが行われた。会場内では活発な議論が展開され、参加者全員にとって有意義な情報交換の場となった。
 
【研究会を終えて】
 今回の研究発表会は、複都市カンファレンスでの開催となり、武庫川女子大学中央キャンパス公江記念館でのリアル参加(大阪会場)に加えて、Zoomでのライブ配信で多くの方に参加いただき大変有意義な研究会となりました。また、研究発表会終了後に実施された地域懇親会で多くの方々と交流を深めることができました。当日、大会運営をサポートいただきました武庫川女子大学の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
 
集合写真
 
(文責:奥野 辰広)

 
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