リサーチプロジェクト第15回<ブランド&コミュニケーション研究会> |
【研究報告会】
第15回<ブランド&コミュニケーション研究報告会>(東京) > 研究会の詳細はこちら
*学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
テーマ:ブランドへの“愛着”とはいったいなにか? ―脳神経科学からブランド論を考える
講師:綿貫 真也 氏(流通科学大学 商学部 教授)
企画・司会・指定討論:杉谷 陽子(研究会リーダー / 上智大学 経済学部 経営学科 教授)
ブランド研究では、消費者がブランドに対して抱く感情的評価(例えば、ブランド・ラブやブランド愛着など)が、ブランドの成功の鍵であることが指摘されてきました。数多くの実証研究によって、消費者がブランドをあたかもパートナーのようにとらえ、強い愛着感情をいだいているとき、当該ブランドの再購買確率は高まり、悪いクチコミによって影響を受けにくくなることなどが明らかにされてきました。
では、なぜブランドへの愛着感情は、このような強い効果を有するのでしょうか?この説明において、多くの先行研究が、愛着理論など、人間同士の社会的関係を扱った心理学の理論を援用しています。しかし、モノ(ブランド)に対する愛着と、人に対する愛着の形成が同じであることを前提とした議論は、はたして妥当なのでしょうか。この点については、これまであまり振り返られてこなかったように思われます。ブランドへの「愛着」感情とはいったいどのようなものであるのか、改めて考え、議論する機会を設けたいと考えました。
そこで、本研究会では、ブランド・ラブやブランド・エクイティなど、ブランド研究の重要概念について、脳神経科学の研究手法を用いて精査されてきた綿貫真也先生(流通科学大学商学部)を講師としてお招きすることといたしました。具体的には、綿貫先生が2022年にFrontiers in Neuroscience誌にて発表された論文(Neural Mechanisms of Brand Love Relationship Dynamics: Is the Development of Brand Love Relationships the Same as That of Interpersonal Romantic Love Relationships?)の内容を中心として、これまでの先生のご研究成果についてご解説をいただきます。
ご講演後には質疑応答の時間を充分に設け、フロアの参加者の皆様とディスカッションをしたいと思います。ブランドの価値について、改めて考える有意義な機会としたいと考えています。
【講師プロフィール】
綿貫 真也 氏(流通科学大学 商学部 教授)
慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業。横浜国立大学大学院博士課程後期修了。博士(工学)。大学卒業後、株式会社リクルート入社。その後、オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン、カンター・ジャパン、株式会社マクロミル兼株式会社センタン(取締役)を経て、現職。ブランドラブ(ブランドへの愛情)を中心として、ブランド・エクイティに関する心理・行動メカニズムを消費者心理学、コンシューマ・ニューロサイエンス(消費者神経科学)、機械学習・人工知能のアプローチで分析し、効果的なブランド構築手法の開発を目指すブランド・エクイティ・エンジニアリング研究を行っている。
【日時】
2025年1月25日(土)15:30-17:10(受付開始 15:15)
【場所】
上智大学 四谷キャンパス
住所:東京都千代田区紀尾井町7-1 >MAP
*JR・東京メトロ丸ノ内線、南北線 四ツ谷駅 徒歩2分
【参加費】
無料
【定員】
先着60名
【応募締切】
2025年1月23日(木)
【注意事項】
*参加申込は先着順の定員制であり、追加募集ができないことから、恐れ入りますがキャンセルを受け付けることができません。
*当日は、サイト掲載のため会場の様子を撮影予定です。