マーケティング・
リサーチプロジェクト

生活世界マーケティング研究会

【研究目的】
 本研究の目的は、学際的かつ実証的なアプローチによって生活世界マーケティング、すなわち顧客の生活世界にフォーカスするマーケティングについて理論化を行うことである。

 

【研究方法および研究計画】
 本研究では、定期的に開催する研究ミーティングを通じて以下3点に取り組む。

  1. 生活世界に即して顧客経験をとらえる方法の体系化
     質的心理学における概念・方法、とりわけTEA(複線径路等至性アプローチ)を応用することで、顧客の生活世界に即して顧客経験をとらえる方法を体系化する。同時に、多様な生活世界文脈の類型化を試みる。デジタルデータの活用についても検討する。
  2. 生活世界マーケティングの実践に関する検討
     生活世界マーケティングという観点からどのような実践が可能であるかを探求する。具体的には、セレンディピティ消費の創出やハイパーパーソナライゼーションといった先端的なトピックに対して、戦略的な観点から、個々の顧客の生活世界に着目したアプローチを構想する。対人インタラクションからデジタル技術・AIの活用に至るまで、多様な手段を駆使してインパクトのある顧客経験の創出を目指す。さらに、関連業界と連携しながらパイロットプロジェクトを実施し、有効性の評価を行う。
  3. 生活世界マーケティングの理論化
     以上の取り組みと学際的な文献レビューに基づき、生活世界マーケティングの理論的枠組みを開発する。さらに、生活世界マーケティングを実践するうえで必要となる組織能力とその開発方法についても検討する。最終的に得られた知見を学術論文、書籍、実務向けのガイドラインとして発信し、研究成果の普及に努める。

 

【研究期間】
2023年4月〜2025年3月

 

【リーダー】
小菅 竜介 立命館大学大学院 経営管理研究科 教授

 

【企画運営メンバー】
安田 裕子 立命館大学 総合心理学部 教授
杉浦  愛 大日本印刷株式会社
高橋  歩 LINEヤフー株式会社
中原 孝信 専修大学 商学部 教授
吉澤 飛鳥 神戸学院大学 全学教育推進機構 特任講師
橋本 光成 富士フイルムソフトウエア株式会社

 

【研究報告会の案内】
次回開催日が決定次第、お知らせします。
 
【研究報告会レポート】
第1回 2023年9月5日(大阪・オンライン)
>「文化心理学とTEAによる経験の理解」
サトウタツヤ(立命館大学 総合心理学部 教授・学部長)・杉浦愛(大日本印刷株式会社 情報イノベーション事業部)

 
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