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研究報告会レポート

第3回ブランドマネージャー制度研究報告会レポート「<日本式>ブランドマネージャー制度は有効か?」

第3回ブランドマネージャー制度研究報告会(東京) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:<日本式>ブランドマネージャー制度は有効か?
ゲスト:中島 広数 氏(freebee株式会社 創業者 代表取締役)
日 程:2024年3月4日(月)19:00-20:30
場 所:青山学院大学 青山キャンパス
 
【報告会レポート】
 ブランドマネージャー制度研究会の第3回は、第1回・第2回に引き続き、“実務家に聞く”という形での研究会を開催した。第1回は事業会社の経営陣の立場から株式会社ユーグレナ執行役員(当時)の工藤萌氏第2回は企業内外の視点を併せ持つ実務家としてボストン・コンサルティング・グループAssociate Director(当時)の寺西清華氏をお招きした。第3回となる今回は、プロダクトマネジメント・ブランドマネジメントの実務について豊富な経験をお持ちの中島広数氏をお招きした。中島氏は、味の素株式会社において海外営業・海外事業管理に加え、商品企画やブランドマネジメントなど国内外マーケティング業務に約20年間に渡って携わり、2011年からの「Cook Do」事業を担当した期間中には「Cook Do きょうの大皿」の事業開発を含めたロングセラーブランドのリブランディングを手がけたという実績を持つ。
 当日は、まず、中島氏から「グローバル市場における<日本式マーケティング>:<日本式>ブランドマネージャー制度は有効か?」というテーマについて、味の素株式会社で展開された国内外のマーケティング業務や、国内外の市場で味の素の多くの商品・ブランドがシェアを得るに至るプロセスにおけるマーケティング・マーケターの在り方、マーケティングを不得手とする日本企業においてブランドマネジメント・ブランドマネージャー制度を確立するための課題などについて、それぞれ詳細にご報告をいただいた。
 中島氏のご報告を受けて、企画運営メンバーであり、外資系食品メーカーにおけるマーケター経験を持つ青木慶氏から、外資系企業におけるブランドマネージャー制度のもとでのマーケターの職務や在り方との比較を中心に問題提起がなされ、日本企業がブランドマネージャー制度を導入することの是非や可能性について、新たな研究視角の手掛かりが得られた。
 最後に、他の企画運営メンバーおよび会場参加者とのディスカッションにおいても活発なやり取りが行われ、このトピックへの関心の高さが伺えた。
 第3回研究報告会開催にあたっては、事前にゲストである中島氏と企画運営メンバーとの間でメールによる活発なやり取りが行われただけでなく、企画運営メンバーが中島氏の著書を講読し、事前に論点の整理を行うなど入念な準備を行った。研究会終了後も、企画運営メンバーで中島氏を囲み、味の素株式会社において現行のブランドマネジメントの体制が確立された経緯や同社におけるマーケター育成プロセスなどのトピックを中心に活発な議論が交わされ、今後の研究計画についての重要な示唆がもたらされた。
 
講演の様子 講演の様子
 
(文責:プロジェクトリーダー 大原 亨)

 
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