マーケティング・
リサーチプロジェクト

マーケティング・ツールとしての知的財産研究会

【研究目的】
 マーケティング・ツールとしての知的財産(権利のみならず特許情報等も含む。以下「知財」)の可能性・有用性を研究テーマとする。既に先進企業では、公開されている特許情報をSWOT分析の強み・弱みの定量的把握に用いており、5フォース分析においても新規参入や代替品の脅威の判断等において有効に活用できるが、従来、知財は注意すべき「法律」というコンプライアンス視点が大きかったように思われる。しかし、知財権は独占排他権であることから企業にとっては自社の市場への他社参入を抑制し、場合によっては他社を市場から排除できるなど「市場の維持」に深く関係する機能を有しているため、特に中長期的視点において価格競争に陥らないためのツールとして見ることも可能である。そこで、本PJでは、マーケティングの目的といいうる「市場の維持・拡大及び新市場の創造」に関し、知財がその「手段」として活用できる可能性と有用性について実践的に検証する。目標はマーケティング論においてツールとしての知財を研究分野として確立することにある。

 

【研究方法および研究計画】
 研究会としては、知財をマーケティング・ツールとして捉えたときにどのように活用しうるかについて実務家ゲストあるいは代表者・運営メンバーから研究レビュー・実践的事例の発表を随時行っていく。
 

【研究期間】
2015年4月〜2025年3月

 

【リーダー】
杉光 一成 KIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院)イノベーションマネジメント研究科 教授
 

【企画運営メンバー】
上野  博 東京国際大学 商学部 教授
小田 哲明 立命館大学大学院 テクノロジー・マネジメント研究科 教授
川上 智子 早稲田大学商学学術院 教授
川邊 光則 岩谷産業株式会社 技術部知的財産担当
小林  誠 株式会社シクロハイジア 代表
田中  洋 中央大学 名誉教授
堀  弘樹 株式会社ブリヂストン 知的財産部門 タイヤ構造知財創出管理課
山内  明 株式会社知財ランドスケープ 代表
六角 マリ 中央大学戦略経営アカデミー 講師

 

【研究報告会の案内】
次回開催日が決定次第、お知らせします。
 
【研究報告会レポート】
第11回 2024年3月9日(春の三都市リサプロ祭り:東京・オンライン)
>「ベストセラー『経営戦略全史』の著者が語るマーケティング&知財」
三谷宏治氏(KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授)

 
第10回 2023年3月18日(春のリサプロ祭り・オンライン)
>「ブランディングのための知的財産 ― これまでのアシックスの取組みを踏まえて ―」
齊藤浩二氏(株式会社アシックス 法務・知財統括部(元知的財産部長))

 
第9回 2022年3月19日(春のリサプロ祭り・オンライン)
>「競合分析の手段としての意匠データの利用」
吉岡(小林) 徹氏(一橋大学イノベーション研究センター 講師)

 
第8回 2021年3月13日(春のリサプロ祭り・オンライン)
>「『特許』取得をアピールする広告の効果と法的規制について考える~トクホ、機能性表示食品との効果の比較から景表法・薬機法等の規制との関係まで」
堀口麻起子氏(アマゾンジャパン合同会社 Amazon Advertising, Product Marketing Manager)・杉光一成氏(KIT虎ノ門大学院(金沢工業大学大学院)イノベーションマネジメント研究科 教授)

 
第7回 2020年12月2日(オンライン)
>「環境問題という社会課題の解決に向けた技術ブランディングの有用性」
杉山貴志氏(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 パブリックセクター シニアコンサルタント 弁理士・中小企業診断士)

 
第6回 2019年6月11日
>「内閣府が普及啓発を行うビジネス・ツール『経営デザインシート』とその活用法」
仁科雅弘氏(内閣府・知的財産戦略推進事務局・参事官(産業競争力強化担当))

 
第5回 2019年3月16日(春のリサプロ祭り)
>「貝印が目指す知的財産マネジメント」
地曵慶一氏(貝印株式会社 執行役員、経営戦略本部 知的財産部長)

 
第4回 2018年3月17日(春のリサプロ祭り)
> 「最新のマーケティングリサーチ手法?注目を集める『IPランドスケープ』とは何か。」
杉光一成氏(金沢工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科 教授)・野崎篤志氏(株式会社イーパテント代表取締役社長 / 知財情報コンサルタント

 
第3回 2017年3月18日(春のリサプロ祭り)
> 「マーケティング・ツールとしての知的財産情報と知的財産権」
杉光一成氏(金沢工業大学大学院イノベーション・マネジメント研究科 教授・弁理士)・井上貴夫氏(伊藤特許事務所 弁理士 AIPE認定シニア知的財産アナリスト(特許))・小林誠氏(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、知的財産グループ シニアヴァイスプレジデント)

 
第2回 2016年10月19日
> 「特許情報を使ったSTP分析 ~BtoB マーケティングとしての活用法~」
武藤謙次郎氏(イノベーションリサーチ株式会社 取締役副社長)

 
第1回 2015年7月23日
> 「市場環境分析、特に知財情報解析を活用した3C/ 5forcesベースの実践事例紹介」
山内明氏((株)三井物産戦略研究所 技術・イノベーション情報部 知的財産室室長/弁理士、AIPE認定知的財産アナリスト)

 
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