学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.9 No.7 |
新興ブランドのイベント広告における行動的経験の訴求が消費者の評価に及ぼす影響 |
― 時間的距離に着目して ― |
牧野 耀 金沢星稜大学 経済学部 講師 |
瀨良 兼司 京都橘大学 経営学部 講師 |
発行:2023年03月27日 更新:2023年03月27日 |
分類 : 論文 |
要約 : 新製品の受容や顧客経験の向上をもたらす概念として,行動的経験がある。行動的経験は,顧客経験の中でも,顧客の身体や動作,ライフスタイルに焦点を当てた経験である。あまり知られていない新興のブランドが消費者に受容されるという機会を想定したとき,実際に体験することができるイベントの機会は,態度やイベント参加意図の形成に対して大きな役割を果たすと考えられる。そこで本研究では,体験型イベントの広告における行動的経験の訴求が消費者の評価に及ぼす影響を検討した。191名を対象として,男性用スキンケアの新ブランドを体験するイベント広告を用いたオンライン実験を行った。分析の結果,(1)新興ブランドのイベント広告において,行動的経験の訴求が具体的なメッセージ表現は,行動的経験の訴求が抽象的なメッセージ表現よりも,ブランド態度およびイベント参加意向を高め,(2)新興ブランドのイベント広告において,行動的経験の訴求が抽象的なメッセージ表現の場合,時間的距離が遠い方が,イベント参加意向を高めることが明らかになった。 |
キーワード : 新興ブランド イベント広告 顧客経験 行動的経験 解釈レベル理論 |
ページ数 : 表紙1 + 本文20 |
ファイルサイズ : 2354KB |
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